マインクラフト公式小説第8弾が発売されました。今回は、マイクラ公式小説初の上下巻の構成となります。
私は書籍を買いましたが、kindle Unlimitedでも読むことができますので電子書籍に抵抗がなければぜひこちらからも読んでみてください。
あらすじ
主な主人公は3人。ジェイク、タンク、エミリー。
ジェイクは、改装工事を次から次へと請負い点々と場所を変える父親について言っているので中々ともだちができない。
タンクは、だらしない父親の代わりに年齢をごまかしてバイトをしながら家計を助けている。ずっと目立たない存在だった。体が大きいために強そうに見えることを利用しようとするシャークという少年が率いる不良グループに誘われ友だちになる。
エミリーは、本当はマインクラフトが好きな女の子だが、涙ぐましい努力をしてYouTubeやSNSを巧みに使う女の子の人気グループに入る。自分が誰といるところを見られ、人にどう思われるかが大事だと思っている女の子。
ある日ジェイクは、立ち入り禁止のコミュニティーセンターでマインクラフトのサーバーを発見する。そこには、謎の書かれた看板があった。その謎を解いた先には難破船が。そして、通常のマインクラフトではいるはずのない人魚が見つけ驚く。そして、そのゲームにのめりこむジェイク。
謎を解きたくてしょうがないジェイクは、夜立ち入り禁止のコミュニティセンターに向かう。そこには、妹の忘れ物を取りに向かったタンクがいた。口論になる二人。そんな中、足音が聞こえる。フェンスがきしみ隙間を作って中に入ろうとしてくる人がいる。その人はエミリーだった。エミリーは、シャークに投げられた写真を撮りに来たところだった。そこにガードマンがやってきて3人は見つかってしまう。カードマンは工事責任者のトーマスとマンションの管理人であるジェンキンスに通報する。トーマスは、ジェイクの父親なのだ。トーマスはジェイクに外出禁止、他の2人は親に連絡するというのだ。そこに来たジェンキンスさんは、この程度の軽いいたずらにコミュニティセンターを片付けるという社会奉仕活動を提案する。
こうして、3人のコミュニティセンターでの社会奉仕活動の中で、マインクラフトの協力プレイが始まる。このサーバのなぞは解けるのか。人魚は何のためにいるのか。このサーバーを作ったのはだれなのか。
感想
課された謎は、強引に解けるようなものではなく、3人のいいところやお互いに認め合うことを通じて、解けていきます。戦いによるハラハラドキドキはありませんが、謎を解くときのドキドキやそうだったのかと腑に落ちたときの爽快感がたまりません。
そして、伏線がうまくちりばめられていて「えー、それだったんですかー」というのが随所にあります。
人間関係は、本当に身につまされます。誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。特に学校や集団の場所では、必ず、何か意味の分からない力強さを持った集団があり、そこにへーこらしながらついていくというのがよくありました。私が子供のころは特にそういうのが多かったです。海外のドラマでもそういったシーンがよく見受けられますので今でも続いている事なんだと思いました。作中にでてくるSNSでの「いいね」や「フォロー」は本当に友だち同士で強制されると、きついですよね。日本でもLINEのように既読を監視されるのも同じようなものですね。
自分が大事にしているものは何か、そしてそれを伝えることが苦しくなる。ちょっとした勇気で変わることもある。そんな勇気をもらえる本だと思いました。
テーマは「友だちってなに?」「親子ってなに?」
友だちというテーマについてですが、子どもたちにとって、社会は狭く、他者にどう思われるかがとても気になると思います。そんな時、私たち親はどう接すればよいのかとても悩みます。教えることも難しい。大人になると頭で、いくらでもきれいごとが言えますが、その時その場面の当事者にそれが通じるのかとても疑問です。こういった本を読んで、自分で気づく機会を与えられたらよいのかもしれません。本を通じて、いろいろなヒントが得られると思います。.
親子というテーマですが、私も仕事での忙しさやお金を稼いでいるという事を言い訳に、子供とのコミュニケーションをうまく取れず寂しい思いをさせているのではないかと思うことがあります。空返事をしてしまったりして後で悲しくなることがあります。あぁ、失敗したぁとか、あの時こうしてあげればよかったのにと後悔することが最近よくありました。この本を通じて、子どもと話をする大切さを改めて学びました。
こんな人におすすめ
この本は、こんな人におすすめです。
- 思春期を迎えた子ども(小学校高学年以上)
- 仲間外れになりたくないと考えてしまっている人
- 子供の生活を守るために仕事を頑張っている人
「思春期を迎えた子ども」
今までは自分中心で回っていた世界が周りの人に影響されているのだと悩む時期だと思います。そんな中この本では、そうだよなぁと共感できる部分があり心が救われるとおもいますので、おすすめです。
「仲間外れになりたくないと考えてしまっている人」
自分に自信を持てず周りに流されながら本当のことを言えず、とにかく一人になりたくないと思っています。本当の仲間とは何なのでしょうか。みんなに嫌われたくないので、本当に自分がやりたくないことでも努力してついていくことは誰でもやってしまう事なのではないでしょうか。そんな自分は悪くないです。上っ面で付き合っていると思っている友だちに本当のことをいっても、大丈夫。どんなところが好きでどんなところが嫌なのか話してみましょう。
友だちのスタックは空いていていろんな友だちを受け入れられるかもしれません。
「子どもの生活を守るために仕事を頑張っている人」
子どもを持つと本当に成長はあっという間で、ここでもっと一緒にいればよかったのにと思うことが出てきます。特に、何らかの事情で片親になってしまった場合中々手が回らないことがあると思います。生活を何とかするために、子供が将来困らないようにするために一生懸命に働く、その一方で子供が寂しい思いをしているのに気づけない。そんなジレンマがあるように思います。お互いにそのことをわかっていないわけではないのだと思います。ただ単に話せていないだけ、その時に話さなくてもいいんです。いつでも、話をしてみましょう。頑張った過去はきっと後押ししてくれるはずだと気づかせてくれると思います。
まとめ
マイクラ公式小説 第8弾「難破船と人魚の秘密」を紹介しました。
- マイクラ公式小説初の上下巻小説
- 謎解きと人間関係を中心にした小説
- kindle Unlimitedでも読める
- 友だちと親子のことを考えるきっかけになる
- おすすめの人は
- 思春期を迎えた子ども(小学校高学年以上)
- 仲間外れになりたくないと考えてしまっている人
- 子供の生活を守るために仕事を頑張っている人
最後まで、読んでいただきありがとうございました。