今日は、2022年9月11日のNHK Eテレで放送されたファミリールールで紹介された女流棋士 鎌田美礼さんを紹介したいと思います。
鎌田美礼女流二級の考え方や家族にとても感動しました。とにかく、応援したいと思いました。どんなところに感動したのかをお伝えしたいと思います。
2022年9月29日初勝利!おめでとうございます!
女流棋士としての特徴
はじめに、女流棋士としての特徴をご紹介します、
棋士には、棋士番号というIDが付きます。鎌田美礼女流二級は78番です。現在(2022年9月19日)女流棋士は、81番まで番号が振られています。
将棋は6歳の時に始めました。小学4年生で日本将棋連盟研修会に入会しています。将棋に関する本は150冊も持っています。小学2〜5年生で読破したそうです。
将棋の棋士になる為には師匠が必要です。鎌田美礼さんの師匠は、石田和雄九段です。石田和雄九段はすでに引退しています。石田和雄九段のお弟子さんとして有名なのは佐々木勇気七段です。将棋のAI対決の電王戦で渡辺明名人と解説してました。コンピュータの解析に詳しいです。
棋風は、女流棋士では振り飛車党が多いのですが鎌田美礼女流二級は居飛車党です。女流棋士の中では珍しいです。棋士では、居飛車党が多く、AIでも居飛車党有利と言われていますので今後の活躍が期待できます。
師匠である石田和雄九段からも、序盤中盤が甘いと言われていて本人も変化が多く勉強しなければならないと言っていました。
本人も周りも、将棋の時は激しい性格になると言っていました。
プロ意識も高く、プロであることは重荷と誇りだと言っていました。
仕事に関することは全て自分で対応しており、メールの返信もビジネス文章が書けていてとても中学2年生とは思えませんでした。
白瀧あゆみ杯ではお父さんが付き添いをしていたのですが、次からはついてこなくていいとお父さんに言っていました。「女流棋士のお父さんは普通こない。」と。プロ意識と思春期が芽生えているように思いました。女の子を持つお父さんは寂しいでしょうね。
家族
家族は、弟さんとお父さんのでひとり親家庭です。お母さんがすでに亡くなられています。
お父さんは、アマチュア高段者で将棋は最初ルールを教えたのはお父さんだそうです。ファミリールールの中でもお父さんと対局をしていました。お父さんが時間切れで負けていました。鎌田美礼さんは、このまま続けていても勝っていたと言っていました。将棋ではやはり、負けたくないんですね。
お母さんは、鎌田美礼女流2級が小学6年の時に病気で亡くなっています。
その頃、鎌田美礼女流2級は研修会で女流棋士入り条件の1つ手前に当たる「C1クラス」に上がっていました。お母さんの死で、その後何も手に付かなくなり、約半年間研修会を休んだそうです。
それでもお母さんの願いをかなえるために奮起し、2022年5月1日付で女流棋士になりました。
鎌田美礼さんのマイルール
- 言い訳をしない
この番組を見ると鎌田美礼女流二級の芯の強さがわかります。
その根底にあるのが、「言い訳をしない」と言うマイルール。いやーすごい。これを実行できるなんて本当に頭が下がります。
将棋の感想戦で「ここが見えてなかったから負けた」ってあたかもこの一手だけが悪いみたいなことを言う人いるんですけど自分に言い訳してるんだなってダサい
ファミリールール(鎌田美礼女流二級 談)
この強く、信念のある言葉。なかなか言えません。
お母さんとのルール
- コツコツ積み重ねる
これも、なかなか実践できないものの一つです。
お母さんはとても厳しい人だったようです。詰将棋の本を解くスピードが速いと疑いをかけられたり、テレビばっかり見ていると怒られていたようです。
とても、姿勢を大事にする人だったようです。
司会の藤本美貴(ミキティー)が言っていましたが「お母さんも諦めるほうが楽。めげずにコツコツお母さんも続けてた」と。全くその通りです。
私も、一瞬だけたまった時に声を荒げてしまうのですが、それっきりでしばらく何も言わない。これではダメなんですね。自分もコツコツ続けないといけない。反省しました。
お父さんとのルール
- 自分のことは自分でする
一人親となってしまい、子供二人を育てるなんてとても大変だと思います。しかも、ちょうど育ち盛りの二人。仕事だって夜遅くまでやらなければならない。家族のことだけをやるわけにはいかない。そんなことをしたら潰れてしまいますもんね。
厳しいかもしれませんが、「自分のことは自分でする」大事です。
また、鎌田家の冷蔵庫には家訓が貼ってありましたので紹介します。
- 使った食器は洗いましょう
- 毎日お風呂に入りましょう
- 家の床に物が落ちていないように片付けましょう
- 自ら進んで掃除しましょう
- 勉強、読書、将棋など自分のために時間を使いましょう
- 猫のお世話をしましょう
- 物はどんどん捨てましょう
- 破滅は避けましょう
お母さんが亡くなってひとり親家庭で子どもを育てるのはとても大変だと思います。
中でも、③の家の床に物が落ちていないように片付けましょうはうちでもよく言っているのですが常に床には物が置かれています。うちの次男はレゴブロック好きなのでレゴブロックが落ちていてそれを踏むとメチャメチャ痛い。自分の機嫌によってはブチ切れてしまいます。本当に我が家でもやってほしい。
⑧の破滅は避けましょうは本当にお父さんの気持ちがこもっているように思いました。お母さんがいなくなることで色々な事が変わってしまったと思います。それでも、前を向いて生きていく。立ち止まってもいいし、悩んでもいいが、絶望し破滅を招いてはいけない。そう思います。
また、家の至る所にテプラで注意事項が貼ってあります。さすがに、中学2年生になった美礼さんにとっては邪魔なようで、家の景観が悪くなると言っていました。複雑なお年頃です。
こんなに頑張っているお父さんの工夫にも本当に脱帽です。自分だったらできるのだろうか?と考えさせられました。
四刀流
鎌田美礼女流2級は、今4つの事にはまっているようです。
- 将棋
- 勉強(将来は医者になりたい)
- 部活(ブラスバンド)
- 音ゲー(プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(プロセカ))
将棋は、プロになるぐらいですから当然ハマってます。毎日6時間もやっているそうです。6時間も何かをやり続けるなんて40代後半の私の経験上もやった事はありません。
勉強は、5教科の点数が平均で80点を超えていましたが、90点取りたいとのことで将来はお医者様になりたいと。お母さんが、癌で亡くなられている影響なのかもしれません。お医者様と将棋棋士なんて実現できたら本当に夢がありますね。頑張って欲しいです。
中学では部活もやっているそうで、ブラスバンド部。部活は週6日、毎日3時間練習をこなしているそうです。何をやるにもハマってやっていくタイプなのかもしれませんね。
音ゲーもハマっています。プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(プロセカ)を休みの日に4時間ぐらいやるそうです。今回紹介されていましたが、かなり高速で指を動かしていました。
将棋の成績
現在、プロになっての対局は4局。同じ日に女流棋士となった榊菜吟女流二級との対戦でした。プロ初勝利をあげました。おめでとうございます。
今後も頑張って欲しいです。
対戦日 | 対戦相手 | 勝敗 | 棋戦名 |
---|---|---|---|
2022/09/29 | 榊菜吟 女流二級 | 勝 | 第5期大成建設杯清麗戦 予選 |
2022/09/14 | 中倉宏美 女流二段 | 負 | 女流王位戦 予選 |
2022/08/07 | 砂原奏(アマチュア) | 負 | 白瀧あゆみ杯争奪戦 |
2022/05/28 | 中倉宏美 女流二段 | 負 | マイナビ女子オープン 予備予選 |
まとめ
まとめです。
- 鎌田美礼女流棋士はとても頑張る人
- 親と子の関係やルールに脱帽
- お父さんの頑張りが子供たちに伝わって欲しい
- 親として死んでも子どもの中で、生き続ける思いや言葉を残したい
- 2022年9月29日プロ初勝利!!
ファミリールールを見て、とても素晴らしい女流棋士だと感じ紹介しました。今後も応援していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。参考になれば嬉しいです。