マインクラフト

ついに出たマイクラダンジョンズ公式小説!読書感想文にもおすすめ!

待望のマイクラダンジョンズの公式小説が発売されました。長男(小学6年生)と私で読み終わりましたので、この本のおすすめポイントを紹介したいと思います。

最近、私のブログを見に来ている人の多くがマイクラ公式小説に興味を持ってくれているようでとても嬉しいです。

よければ、以下の記事も読んでいただけるとよりマイクラ小説の楽しさがわかるのではないかと思います。

マインクラフトの公式小説おすすめ! 私は、最近家族が好きなモノを一緒に体験したいという思いが強くなってきています。私以外は家族全員読書が好きでよく、「これ読んでみなよ」と...

あらすじ

あらすじですが、これから読む人のためにもネタバレしないように伝えたいと思います。

主人公は、邪悪な村人のアーチー。邪悪な村人の中では力のない臆病な少年。ヒーローとの戦いの中生き残るアーチーこの時のある出来事がきっかけで邪悪な村から追い出されてしまう。たまたま、通りかかった村でユミに助けられ村で過ごすことになる。そんな時間もヒーローとの出会いによって長くは続かず、またしても村から追い出されてしまう。彷徨う中、オーブとの出会いが運命を変える。そして、この少年アーチーが、邪悪な村人の王になる。オーブの力を手に入れたアーチーが世界征服を始めるまでを描く、悪の始まりの物語!

ゲームのマインクラフトダンジョンズをやるとのオープニングで邪悪の王の成り立ちが語られます。そこでこの本の概略が語られます。ゲームを始める時にドキドキ感を味わえるのですが、その詳細が小説になっておりこれからマインクラフトダンジョンズ を始める方にもすでにマインクラフトダンジョンズ をやっている方にもお勧めの小説になっています。

登場人物と魅力

この小説の魅力はなんと言っても登場人物です。この物語は、悪が主人公ですので正直爽快感はありません。しかしながら、登場人物の心情や性格がよく描かれていて共感するものがあります。

あー、こんな人いるよねとか自分がもしそんな立場だったらそうなってしまうかもということがたくさん出てきます。そんな登場人物の心情を楽しみながら読むと良いかと思います。

アーチー

主人公です。邪悪の王になります。アーチーは、「臆病者」→「正直者」→「疑心暗鬼」→「選ばれしものとしての自信」→「立場に流される」というふうに変わっていきます。ここがとても人間味があります。

自分に自信がなく進んでいく日常、正しいことを言っても認めてもらえない環境、変わった人を認められない集団、正しいと信じた行動が招いたすれ違い、新しい力を手に入れたことへの葛藤、立場に染まっていく自分。

私は、「正しいことを言っても認めてもらえない環境」「立場に染まっていく自分」にとても共感を覚えました。

「正しいことを言っても認めてもらいない環境」・・・私は、正論を言ってしまいがちなので中々分かってもらえないことがあります。

「立場に染まっていく自分」・・・私の立場は今のところ大きく変わってはいませんが、同僚が別の部門に行った途端今までの立場を忘れ無理難題を言ってくるようになっているなあと感じることがあります。

ユミ

アーチーを助けてくれた人です。この人物は、自分の信念を大事にしている人です。とても精神的に強く多様性があります。他人に何を言われてもそのことが間違っていれば間違っていると言えます。

「正しいことを言う」と言うことはアーチーと変わりませんが、他人にどう思われても関係ないと考えているところや信頼関係が違います。

中々こういう人物に会うことは珍しいですが、本などに書かれている理想的な人物ではあると思います

ソード

邪悪な村人の中でのアーチーの敵です。この人物は、ユミと同じで、自分の信念を大事にしている人です。ただし、自分の利益のためだけに動きます。悪いことを悪い人の立場でやる人です。ある意味、正直に生きています。相手の立場に屈することなく、やりたいことはやりたいようにやる人です。

自己肯定感も強く、悪いことをしないのであれば理想的な人物です。こう言う人は一流になれる素質があると思います。方向性だけが課題ですね。

ワルダ

アーチー、ソードが所属している村のリーダーです。後にアーチーと行動を共にします。この人物は、八方美人なリーダーです。上司にも部下にも媚びます。基本的に損得だけで動く人です。

昔、中間管理職の人がやっていたことですね。うまくやると出世していくのですが・・・

カール

アーチーの障害となるヒーローです。この人物は、ヒーローなのですがヒーローとしての立場を利用して好きなことをしている人です。ヒーローの本来の主軸である人を助けるとかはありません。ヒーローとして「戦いがいつでもできる」「何をやっても許される」というところを公に得られるからヒーローをやっています。

やっていることは実は邪悪な村人と変わりません。悪いことを悪い立場でやれば非難されるが、悪いことを正当化できる立場でやればなんら問題はないと考えている結構達の悪い、ある意味頭のいい人です。

ずるい人ではあるのですが、自分に正直に生きるためによく考えられている人です。

オーブ

アーチーに力を与えるものです。アーチーを褒めながら色々と工作します。ビジネスでは、ドラッカーの「人を動かす」と言う中でも出てきますが、「褒めろ」といいます。ちょっと前までは、子供に対しても褒めることを推奨していましたが、今は子育てでは褒めることはよくないと言われます。

褒められることで承認欲求を満たすことができるので容易に人をコントロールできますが、一方で自己肯定感が低くなってしまい、褒められないといられなくなります。

こういう、人身掌握術って憧れますがなかなかできるものではないです。

ネクロマンサーの帝王 名もなき者

アーチーとオーブを利用しようとします。とても狡猾で、交渉術に長けています。アーチーやオーブとのやり取りはこの小説の中でも1章分を割いており面白いです。

交渉の表と裏を読み合いながらやりとりする様は秀逸です。

サッラー

ユミと同じ村の住人ですが、とても保守的な人物です。ただ、こういう人は多いと思います。異物や新しいものが現れた時の拒絶をしていきます。ある意味、村の平和を守っているのはこういう人達です。

私はこういう人たちがなぜそう思ったのかどうすれば分かってもらえるかを傾聴しながら少しずつお互いの考えをすり合わせていくのが大事だと思います。私は、自分の考えを押し出すタイプでなかなかうまくできないのですが・・・

こんな人にお勧め

最近出されているマインクラフトの公式小説に共通していますが、マインクラフトを知らない人でもストーリーを楽しめる小説です。

マインクラフトと書いてあるだけに、「マインクラフトが好きな人が読む本でしょ」と本好きの人には抵抗があるかもしれませんがそんなことはありません。

登場人物が魅力的なのと悪側を中心に描かれているので、爽快感はありませんが伏線やどうなっていくのかと言った色々と考えさせられるようなものです。今までのマインクラフト小説と違って「静」で魅せる小説です。

マイクラダンジョンズのゲームの世界にハマっている人にはアーチーに感情移入できるのでぜひ読んで欲しいです。低学年の子にはボリューム的にもストーリー的にも少し高度かもしれませんが高学年になれば十分読めます。 課題図書を大人が読むのは結構きついですが、これなら読書感想文が楽しくなるかも?

一緒にゲームをやるのはちょっとという人でも、こういうので子どもと話題を作れるので、ぜひ読んでみてください。

おすすめは

  • スピンオフの小説やドラマが好きな人
  • 心理戦が好きな人
  • ビジネス本をよく読む人
  • 子どもと同じものを共有したい人
  • マイクラダンジョンズをやっている人

です。

長男(小学6年生)の感想

マイクラ公式小説を読破している長男の感想です。長男の発言そのままです。

  • 自分の過ちに気づくことがいいと思う。
  • 今まで読んだ本とは違って、人生の話が描かれていて面白かった
  • アーチーの心境の変化が面白い。支配のオーブを手にする前後での違いが面白い
  • マイクラダンジョンズ をやっている人しかわからなかもしれないけど邪悪の王のストーリーの詳細の内容に驚いた

私が面白いなぁと思ったところと似通っています。ここからも、大人も子供も楽しめる小説になっているのではないでしょうか。

まとめ

まとめです。

  • 純粋に小説として面白い
  • 登場人物が魅力的で心理の動きが好きな人におすすめ
  • 登場人物の心の動きやそれぞれの行動はビジネスにも役立つ
  • マイクラダンジョンズ をやっているなら本を読むきっかけになる
  • 親子で読めるので読書感想文にぴったり

最後に、今回も帯にこんなことが書いてありました。

2021年の冬が楽しみです。始まりの島の続編ですので、今から読んでおくのがお勧めです。こちらにポイントを記事にしていますので読んでみてください。

マインクラフトの公式小説おすすめ! 私は、最近家族が好きなモノを一緒に体験したいという思いが強くなってきています。私以外は家族全員読書が好きでよく、「これ読んでみなよ」と...

最後まで読んでいただきありがとうございます。

参考になったら嬉しいです。

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