読書

「モモ」を読んで考える時間の大切さと現代社会の時間の価値

最近、kindle unlimitedでたくさんの本を読むようになりました。

今回も、おすすめされた本をご紹介します。その本は、ミヒャエル・エンデさんの「モモ」です。

この本、私に衝撃を与えました。仕事で、忙しく時間がないとか効率良くやるとか、納期を守るとか言ってる私には本当に衝撃的な内容でした

本当に児童書?っていう内容で、むしろ大人が読むといい本だと思いました。これが1974年に書かれた本なのには本当に驚きです。

おすすめポイントを紹介しますので参考になったら嬉しいです。

本の特徴

この本は、三部構成になっています。 テーマは「時間」です。

第一部 モモとその友だち

shallow focus photo of teens standing inside the gym
Photo by cottonbro on Pexels.com

ここでは、人物紹介が主です。モモという少女は、聞き上手な子で、彼女と話していると色々な事が自然と自分達で解決していきます。コーチングの世界ではよく聞き上手になろうと言われますので、すでにこの年でそれができるなんてすごい人です。ここで、でてくる登場人物はお金や物は十分持っていませんが、毎日楽しく過ごしています

モモのほかのキーパーソンは次の二人です。是非この二人に着目して読み進めてもらえるといいと思います。

  • ベッポ・・・掃除夫で仕事は遅いが丁寧にやることを心がけている。自分が満足する仕事の仕方をする真面目な人物
  • ジジ・・・夢はスーパースター。面白くオリジナルの物語をいくつも語ることができる口達者な青年。

第二部 灰色の男たち

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Photo by Lukas on Pexels.com

ここは、灰色の男たちの登場と暗躍です。もっと時間が欲しいと思う人々の心に付け入る時間貯蓄銀行の灰色の男。時間を効率に使うことや無駄に使っているんじゃないかと口八丁で時間を貯金することを勧めます。無駄を省き効率的に時間を使うことで時間が貯金され勝手に増えるという美味しい話にみんなが飛び付きます。そして、みんなそれに飲み込まれていきます。子供たちはお金だけが与えられ、以前のように大人たちは遊んでくれることがなくなりました。

ここでは、とにかく時間に限りがあることや効率を求めた結果どうなって行くのかが描かれていき怖くなります。でもふと考えてみると、ここで描かれている世界は、今私たちが生きている社会で行われていることそのものなのではないかと私は思いました。皆さんも、自分の今置かれている状況と比較しながら読むといいのではないかと思います。

また、後半では、カメとマイスター・ゼクンドゥス・ミヌティウス・ホラに会いに行く過程で時間について色々と考えさせられる行動をカメに取るように指示されます。ここでの行動は時間についての禅問答のような行動なので是非じっくり考えてみると良いと思います。

第三部 時間の花

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Photo by Anne McCarthy on Pexels.com

前半は、マイスター・ゼクンドゥス・ミヌティウス・ホラに時間の花のことを教えてもらったり、禅問答のようなやり取りで時間について考えさせられる場面があります。少し難解な内容ではあるのですが、その内容は腑に落ちて染みてきます。

後半では、怒涛の展開です。一気に話が急速に進み慌ただしく進みます。ここはないも考えず物語にとにかく入り込み一気読みすることをおすすめします。

この本から学べる事

この本から学べる事はなんと言っても、時間の大切さです。

私たちは、「何事も効率が大事」、「早くやる事が大事」と考えてきたように思います

私は、日々の生活の中で時間が足りない。あっという間に時間がすぎるという状態です。何のために今これをしているのか。お金や効率良くやる事意外に大切なものはないのか。考えさせられます。

遊びをする時も、つい出来合いの想像出来ない用意されたものを使って遊ぶ事が大人になるととても多いように思います。

うちの子供は、ブロックが大好きですがそれを使って遊ぶとき、想像の翼が無限に広がり色々なものやそこに出てくる様々な登場人物はとてもおもしろいし楽しそうです。自分で想像しながらあそべば無限に遊べますが、同じ事を繰り返すだけのおもちゃでは同じルーチンでしか遊べない。悲しい大人の戦略だなぁと改めて感じさせられました

  • 効率よく早くやることは本当に大事なのか考えてみよう
  • 想像することに時間を使うことは無限の遊びでとても価値があること

おすすめな人

おすすめな人は、大人。しかも私のような、ある程度仕事をこなしてきた30代後半以上の人です。

特に、私のように40代になるとなぜ仕事をしているのかや、会社内での立場、若い頃のようにがむしゃらに働く事ができなくなったとき、自分のやりたかった事はなんなのかと振り返ってしまいます。

そんな時この本を読む事で時間の大切さが身に染みるように思います。

小説の中で、大切な事を学べるいい本です。

もちろん児童書ですので子供が良いんでもいいです。話の進み方や不思議なファンタジーの世界を楽しむと言うのだけでも素晴らしい本です。

  • 30代後半のサラリーマン、特に40代以降の仕事を十分こなしてきたサラリーマンは必読
  • ファンタジー好きの子供

まとめ

まとめです。

  • 児童書だけどビジネス本としても役立つ
  • おすすめは、30代後半以上。特に、40代のサラリーマンは必読
  • 時間の大切さを改めて考える良書

以上、最後まで読んでいただきありがとうございます。参考になったら嬉しいです。

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