プロセスエコノミーという本を読みました。
物が充実してしまって足らないものがほぼなくなってしまった今の私達の生活の時代にどうやって人は買う判断をするのかというのはとても興味があります。
最終的に出来た物の機能にあまり違いがない時、価格以外で何を考えて買うのでしょうか。
おすすめの読者
おすすめの読者は、
- 大企業以外で製品企画をしている人
- YouTubeやブログなどで情報発信している人
- やりたい事がある人
です。
「大企業以外で製品企画をしている人」におすすめな理由
製品企画をしている人は、他社との差別化を考えると思いますが、ほとんどが同じ機能性能の中でどうしたら売れるのかで行き詰まるとも思います。
そんな時の解決策になると思います。
昭和の時代は、足りないモノがたくさんあったのでそれが揃えば幸せでした。それが車、テレビ、冷蔵庫、エアコン、ビデオなどでした。今の時代、モノがあふれていてこれが足りないという事はありません。しかもどのモノを基本的に機能は同じで差がありません。
そんな時、私達は値段だけでそのものを買うのかというとそういうわけではないようです。
ドキュメンタリーを見ると、その人の生き様や困難なところをもがき苦しみが見えてよりファンになります。ファンになれば、その人が作ったモノだから信頼出来るという事で買うでしょうし応援もしたくなるという事だと思います。
しかしながら、もう大きなメディアに出る頃には十分有名ですから、なんとなく「ああすごい人だなぁ」とスーパーマンのようにしか見えず冷めてしまう事も多いです。
公に成功しているのは、アイドルでしょうか。AKB48やモーニング娘。は下積み時代や、選考プロセスを公開する事で公のメディアに出る前にファンを作り出すという手法を大きなメディアでやり成功しています。
最近、世界的にも成功したのがBTSらしいです。私はあまり知らないのですが、BTSのファン拡大は広告戦略ではなく、口コミやファン同志のつながりのようです。あれだけの世界の成功例がプロセスエコノミーから誕生したのは驚きです。
今は、自分で小さく発信出来る、そしてそれをたくさんの人に見てもらえる時代になりました。本当に誰も知らなかったあなたを応援する事が出来る推し活が出来るわけです。
大企業は、説明論理が働くので中々これは出来ませんだからチャンスなのです。資金力やリソースにモノを言わせてやる大口なやり方は今はまだ通用しますが、数の論理は多様性の時代に、本当に生き残るのか疑問に思います。
「YouTubeで情報発信している人」におすすめな理由
YouTubeは、このプロセス売りで成功しているメディアです。ゲーム実況はその最たるモノです。ゲームを進める中で壁にぶち当たったり人間味が出る発言やアクションに共感を覚えたりします。
一方で、観客の要望に答えようとして過激になっていく事も見受けられます。本来は、自分がやりたい事を素直にさらけ出す事が大事でありのままの自分で良いという事も忘れてはいけないように思います。
「やりたい事がある人」におすすめな理由
やりたいことがある人の中で本当にそれを貫く事が出来る人はどのくらいいるのでしょうか?
楽しい事であっても一人でそれを貫くのは中々難しい。やはり応援してくれる人や同じ境遇わをもつ仲間がいてこそ続けやすく、達成しやすくなるモノだと思います。
また、自分の状況をさらけ出す事で達成出来なかったとしてもその行動そのものが利益を産むというのもモチベーションが上がる楽しい活動になると思います。
この本で学べる事
この本で学べる事で私が特に大事だなぁと思った事は
- what、howは一定のモノサシで測れ優劣がつくがwhyは自分のこだわりで他人が共感出来れば良い
です。
what、howは一定のモノサシで測れ優劣がつくがwhyは自分のこだわりで他人が共感出来れば良い
what「何を」、how「どうやって」作るかはだいたい同じだし、そこで出来たものは、周りとそんなに変わらない事が多いし、自分よりすごい人はたくさんいる。
whatやhowで飛び抜けるためには相当な労力が必要です。技術はがすごい人はいるし、それが機械やAIに変わる事があります。
プロセスやこだわりを見せれば、下手でも買ってもらえる。
それに、まだ完成していなくたって、今やっている事を見せるだけでもお金になる。それだけではなく、自分を応援してくれる人が出来るかもしれない。どうしても一人でやっていると迷う。自分をさらけ出す事で達成できるなんて素晴らしい。
まとめ
まとめです。
- プロセス開示は、現代でモノを売るためには必須
- 同じプロセスを歩む事は出来ないのでそれ自体が価値になる
- プロセス自体を目的にしない、観客に応えすぎて本来の目的を忘れない
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考になったらうれしいです。