マインクラフト公式小説第9弾が発売されました。今回は、マイクラの世界の中で物語が進みます。主人公は、ポーションを作りたい女の子のお話です。
私は書籍を買いましたが、kindle Unlimitedでも読むことができますので電子書籍に抵抗がなければぜひこちらからも読んでみてください。
あらすじ
主な主人公は4人。ゼタ、アシュトン、リフト、レイン。
マインクラフト の公式小説では小説は大きく2つのパターンに分かれます。
1つは、主人公がマイクラをゲームとしてプレイしている形。
もう1つは、マインクラフトの中のキャラクターそのものが主人公となっている形です。
今回は、後者のマインクラフトの中のキャラクターそのものが主人公となっている小説です。
今回は砂漠の町から始まります。砂漠の町の名前はシエナ・デューンズ。この町はポーション使いを毛嫌いしています。そんな中でゼタは内緒でポーション作りの研究をしています。
ゼタにはアシュトンという「いとこ」がいます。アシュトンは動物の扱いが得意で空想好きドラゴンやブレイズやガストの絵を描いています。アシュトンはゼタとリフトとレインと初めて町の外にモンスター狩りに行きます。
モンスター狩りで苦戦するもののなんとか町の広場の鐘の塔が見えるところまで来た時、シエ・デューンズの鐘が「カンカン」打ち鳴らされるのに遭遇する。シエナ・デューンズに危険が迫る。略奪者(ビリジャー)なら、せいぜい5人ぐらいでそれならば町にいる警備隊が始末してくれるはずだったが、現れたのは襲撃者(イリジャー)だったのだ。警備隊の隊長ですら今まで見たことのないほどの大群だった。
逃げ惑う町長。町長を助けようとゼタは透明化のスプラッシュポーションを町長に投げる。失敗作だった透明化のスプラッシュポーションのおかげで、町長は足と頭は透明になったものの上半身は残っている。それを見た襲撃者は、仰天して逃げ出してしまい、町を襲撃から守ることができた。
町を守れたのは良かったがその後が大変だった。魔法を禁止している町でしかも町長に使ってしまったゼタ。ポーションの効果をすぐに消し去ることもできない。
ポーションを使ったことがお父さんにばれてしまい叱られる。そして、ゼタは逃げ出してしまう。逃げ出した先は、シエナ・デューンズでポーションを使うのが禁止になった張本人のゼタのおばさんでポーション使いのメリルの家だった
そのメリルの家で大変なものが生まれてしまう。そこで生まれたのはなんと・・・ドラゴン。メリルは町を守るために何をしなければならないのか。
ハラハラドキドキが止まらない。
感想
今回は、襲撃者(イリジャー)から町をどう守るのか、そして保守的な町をどう変えていくのかにハラハラドキドキです。
親に隠し事をしながら、自分が正しいと思う事をやろうとするチャレンジにも感心させられます。私は、もう親になってしまったので親側の気持ちがわかります。安全で確実な道をどうしても進めたくなってしまいます。
でも、やっぱり若い力や前に進もうとする勇気を応援したくなるそんな本です。
訳者あとがきもぜひ読んでみて!「ノンバイナリー」を理解しよう!
今回、訳者あとがきにはリフトとレインの原作での表現について書かれています。翻訳版では全く感じませんでしたが、原著では、ちゃんと意識して書かれているのだなあと改めて感心しました。
ノンバイナリーについて改めて理解してみようと思いました。
ノンバイナリーをカミングアウトした人としては、日本人では宇多田ヒカルさんが有名です。
テーマは「信念」「創造と破壊」
この本のテーマを私は、「信念」「創造と破壊」だと感じました。
信念
ゼタが「ポーション使いになりたい」「町を守りたい」と思い行動をしますが、このような信念を持つのはゼタだけではありません。
ゼタのお父さん、おじいちゃん、町長、隊長みんなそれぞれの信念があります。
私は常々思うのですがみんな悪いことや意地悪をしようとしてやっていることはなく良かれて思って行動していると思います。各々が持つ信念がトラブルを引き起こし、それが理解できた時に相手の事が分かり理解できると感じました。
創造と破壊
ゼタは改革派、いいものは取り入れて進めたい。一方で大人はやはり保守派です。今のままが一番安全で、過去できていたのだからそれを続ければいいと考えがちです。
大きな変革期にあったとどこで感じるのかそれは若い人の方が敏感です。そこでもたらされる行動は破壊につながるかもしれないし、失敗かもしれない。でも、やってみなければ本当に滅亡してしまうかもしれない。でも、滅亡さえしなければまた立ち直ることはできる。
保守派の大人も情熱に突き動かされます。昔は同じように考えていたんです。
色々と意見を言われても諦めず巻き込んでいく事が大事だと感じました。
こんな人におすすめ
この本は、こんな人におすすめです。
- 親に反対されるのがいやで、やりたい事を諦めてしまっている子どもと親
「親に反対されるのがいやで、やりたい事を諦めてしまっている子どもと親」
ゼタは、やりたい事を親に隠れながらやっていきます。正しいことをしていると信じてはいるもののそれが親に話せないことによるストレスは並大抵のものではありません。自分がやりたいことを親に伝えられないことは、例えそれが正しいことでもとても苦しくなります。
親である私からすると、親にもそれを理解できない理由があるんです。そこをよく話し合えるといいのだけどと思いました。
諦めず話す、相手の話をよく聞くを心がけていきたいと私自身も感じています。
まとめ
マイクラ公式小説 第8弾「難破船と人魚の秘密」を紹介しました。
- マイクラの中のキャラクターとなって進む小説
- kindle Unlimitedでも読める
- ノンバイナリーを考えるきっかけになる
- おすすめの人は
- 親に反対されるのがいやで、やりたい事を諦めてしまっている子どもと親
最後まで、読んでいただきありがとうございました。