未破裂動脈瘤の保険適用できるようになった最新治療法のフローダイバーター手術前の準備から退院するまでに行われた検査や治療を紹介します。
私の場合は、なかなか実際に入院するまではどのように治療が進んでいくのかがあまりわからず不安な日々を過ごしました。
今回は、入院して手術をするまでの1〜2日目のことを記事にしました。
手術入院
入院
私が体験した入院時のスケジュールです。
- 1日目(水):血液検査、眼科検診(視力、眼底写真、視野検査)、鼠蹊部の剃毛
- 2日目(木):絶食、午後手術、ICU
- 3日目(金):食事開始、MRI検査、一般病棟へ移動、尿管カテーテル抜去、病室内の移動可
- 4日目(土):病室内の移動可、検査治療なし
- 5日目(日):病院内の移動可、心電図モニタ外れる、検査治療なし
- 6日目(月):眼科検診(視力、眼底写真、視野検査、蛍光眼底造影検査)
- 7日目 (火):検査治療なし
- 8日目(水):眼科診察、脳血管撮影
- 9日目(木):血液検査、退院
今まで何度か別の病気で入院したことがありますが、あまりスケジュールは決まったものがなくて突然呼び出しがかかる感じが多いです。
今回もそのような感じでスケジュールがよく分からなく不安だったり、明日は予定があるのだろうかと思う日々でした。
次に、具体的に各日に何をしたのかを紹介します。
1日目:血液検査、眼科検診(視力、眼底写真、視野検査)、鼠蹊部の剃毛
1日目は、手術前なので最終的な体の状態を確認するために検査が行われます。私の場合は、午前10時に入院手続きをしました。入院の手続き開始は、病院によって違うと思いますので確認してみてください。
朝10時に入院すると、食事は昼食から出ます。1日目は特に制限はなく夕食まで全部でました。
血液検査
血液検査では、看護師さんが3本とお医者様が1本採血をしてくれました。お医者さんしかしてはいけない採血があるとおっしゃっていました。手術前に、薬を飲んでいるのでその効き具合の最終チェックをするらしいです。
眼科検診
眼科検診を必ずやるのかは不明です。
私の場合は、緑内障を持っていたせいかもしれないのですが眼科検診を行いました。検診の内容は緑内障の検診でよくやる検査内容でした。
- 視力
機械での視力測定、Cのマークの開き方向を確認
- 視野検査
光が周辺の見えない領域である視野の範囲外から中心に向って、光が見えるところまで移動し、光見えたらボタンを押す動的視野検査を実施。
私の場合は、緑内障の検査では光は動かず、いろいろな明るさの小さな指標がついたり消えたりする検査で静的視野検査というのをやっていましたので今回が初体験でした。
- 眼圧測定
目の硬さを測る検査です。目に空気が当たります。思わず目を閉じてしまいそうになりますが、まぶたをいっぱいに開いて少し我慢する必要があります。
- 眼底写真
目の瞳孔を開く目薬(散動目薬)をさして、瞳孔が開くまで待って(約20分程度)から眼底写真を撮影します。眼底写真では、フラッシュがたかれて撮影されます。かなり眩しいです。こちらも眼圧のように、目を閉じないように我慢する必要があります。
これらの検診が終わった後、診察を行いました。特に緑内障の症状以外はなく問題はありませんでした。
全身麻酔の説明
手術は全身麻酔で行うので、麻酔科医の先生が全身麻酔についての説明をしてくれます。最後は同意書へのサインをします。
全身麻酔なので
- 絶食、絶水
- 手術時は気管挿管をして呼吸を助ける
- 気管挿管時に歯に当たることがあるので歯の状況(グラグラしている歯がないか?)確認する
- 手術中に尿管カテーテルを入れる
が説明されます。
鼠蹊部の剃毛
血管造影検査の時は、入院後すぐに検査だったのと初めてだったので看護師さんにやってもらいましたが、今回は看護師さんがシャワーを予約してくれて、自分で剃毛機で剃りました。自分の場合は、毛深いし前回とても申し訳ない気持ちになったので今回は気が楽でした。
血管造影検査時の剃毛の反省から注意した点は
- 広範囲に粘着テープを巻くので→膝上10cm ぐらいから毛を剃る
- 剃毛機で剃ると少し長めに毛が残り剥がすときに痛い→持参した髭剃り用の電気シェーバーで実施
になります。
2日目:絶食、午後手術、ICU
2日目は、手術になります。手術の日は、丸1日絶食なので何も食べられません。1日3回ぐらい手術があるようです。私の場合は、2回目で12時からの手術でした。手術後は、半日程度ICUに入ります。
手術
手術には11時50分に呼ばれました。温泉宿で着るような1枚の浴衣を着て、上半身は裸、下半身はT字体を履いた状態になります。
手術室には看護師さんと歩いて行きます。手術室に行くと、病棟看護師さんと手術室の看護師さんで引き継ぎが行われます。引き継ぎが終わると、手術台に自分で座ります。
手術台に乗ると、各種モニタ(心電図、血圧計、パルスオキシメータ)をつけられます。麻酔は点滴から入れられます。いつの間にか記憶がなくなってしまいますので、手術中は全く何がされているかわかりません。
麻酔中に、
- 気管挿管
- 尿管カテーテル
- Aライン(arterial line、動脈ライン)
が入ります。
次起きる時は、手術が終了したときです。急に、目が覚めます。
起きてすぐに気管から管が抜かれます。朦朧としている状態でいつの間にか抜かれますので痛いとか変な感じとかはありません。後で少し喉が痛いかなという感じです。
私の場合は、お医者様から手術が無事に終わったことと、奥さんに電話がつながらないんだけどと言われました。「自宅にいるはずなのでそちらにかけてもらえますか」と声を出したときに少し喉のかすれを感じた程度で特に問題はありませんでした。普通は手術の日は手術室前で立ち会えるそうなのですが、全然聞いていなかったので、自宅待機してもらっていたのですがうまく電話がつながらなかったみたいです。
違和感を感じたのは、尿管カテーテルが入っているところです。しばらく、ずっと尿意を感じます。痛みとかは全くなかったです。私の次に手術した人がICUに来たときも同じことを言っていたのでみんな思うことなのではないかと思います。
後で妻に聞きましたが、電話がかかってきたのが14時50分ぐらいだったのでその頃には手術が終わったようです。なので、手術時間は3時間程度だったのだと思います。
ICU
その後、ICUに運ばれます。ICUは機械の音やアラームが常になっていてとてもうるさいです。食事をしていないのと全身麻酔の影響で結構気持ちが悪くなりり吐き気がしました。看護師さんに吐き気がすることを伝えると吐き気止めを点滴から入れてくれましたが、あまり変わらずでした。
血管造影の時のように動脈にカテーテルを入れたので動かしてはいけない時間があります。太いカテーテルを入れていることもあり6時間程度動かしてはいけないことになります。
血管造影の時はおしっこを我慢していましたが、そこは尿管カテーテルが入っているので気にしなくて済みますのでありがたかったです。
ICUでは、手術後の血栓を抑えるために足にマッサージ機のようなものが巻かれていてウニョウニョ動きます。これがまた気持ちが悪いです。さらに、ICUのベットは床ずれを防ぐために動きます。これがまた気持ちが悪い。看護師さんに聞きましたが、1台100万円以上もする高級ベットだそうですが、患者さんからの評判はとても悪いそうです。
止血が終わると、テープが外されます。血管造影の時にかなり痛かったのですが、ICUでは例のはくり剤をドバドバ使うので全く痛くありませんでした。ICUでは一般病棟と違いこの辺りのケアは行き届いているんだなぁと感じました。私は全身毛深いのでここはICUのグッドポイントだと思いました。テープが取られると、T字体は外されオムツにはきかえます。
消灯時間(私の入院していた病院は22時)になると電気は一応消えます。ただ、機械の音やモニタが光っているので、私の場合はウトウトと寝ている感じでした。他の患者さんでたんが絡まってしまっているので吸い出す音や患者さんの呻き声も聞こえるので結構寝るのはしんどかったです。
私は、このICUでちょっとしたトラブルに遭いました。真夜中に急に起こされたのですが、点滴が漏れてしまい左手がパンパンになりました。水膨れまでできてしまっていたようで大騒ぎになりました。当時は、麻酔と深夜であった影響か特に痛みも感じませんでした。後で聞いたのですが、1時間おきにちゃんと観察はしていたようですが今回のようなことが起きたようです。1時間でこうなってしまうのであれば、もう少し短い時間で見るとか、腕にセンサとかをつけて膨れていないかを測定するとかすればいいのではないかと後で思いました。
この後も、とにかく気持ち悪かったり、うとうとしたりしてまだかなぁと過ごしました。ICUは早く終わらないかなあという気分がとてもします。早く抜け出したいと。ICUには時計はあるらしいのですが、私の位置からは見えないのと近眼でメガネがないと全く見えないのでとてもストレスがたまりました。
まとめ
まとめです。
- 1日目は検査中心で結構忙しい
- 1日目に鼠径部の剃毛をするので自分でできる
- 2日目は手術は全身麻酔なのであっという間
- 手術後には尿管カテーテルが入っている
- 尿管カテーテルが入っている状態は最初は尿意を感じる
- 手術後のICUがとにかくきつい
以上。最後まで読んでいただきありがとうございます。
少しでもこの病気の治療で不安な方への参考になれば嬉しいです。